For splendid ruin

腐女子の自己満ぶろぐ。エロゲが多め。

図書室のネヴァジスタ

あかやあかしやあやかしの


ハッカワークスさんの作品をプレイするのはこれで2度目なのですが(1作目は花帰葬)、やはり世界観が独特で素晴らしかったです。
相変わらず地の文はありませんが、始まりの少ない情報の中でも、その圧倒的な世界観にグイグイと引き込まれます。

ストーリーは公式でバッドエンドゲーといわれているものなので、どのエンディングも皆が幸せになるような手放しで喜べるハッピーエンドは存在しません。必ず誰かがそばにいなかったり、自己犠牲をしたり…
登場キャラ全てが個性的で魅力的なので、そこはすごく辛いです。
でも、微笑ましいシーンや面白いシーンなど、全体が重苦しいというわけではないので楽しくプレイできました。

独特な世界観に合わせるように、演出面が非常に凝っていました。
同じマップ画面でもその状況によって変化したり、テレビ画面を象ったセーブ画面でもザーッとノイズが流れたり。イゴイゴ番組も良い味出してましたw

攻略難易度は結構鬼レベルだったりしますw
マップ画面であの場所に行かないとエンディングに到達できないとかあるので…
攻略サイト様を参考にしても、もみじ関連イベントが揃わなくてウロウロした記憶がw

音楽面は文句なし。
作中に流れる童話のような綺麗な曲は聴くだけであかあかの世界に浸れます。
個人的に、BGMではもみじのテーマ曲が好きだったりします。あの可愛いんだけどどこか不気味な感じをよく表現しているなぁとw


キャラについて

常に眠たげなマイペース主人公。
ゆるいんだけど、きちんと周りの人たちのことを優先して考えてる。
由の存在自体がハッキリとしているわけではないので、彼にとってのベストエンドがないのが残念…
黒狐たちと過ごす由も椿&秋良と仲良しな由もどちらも大好きなので、ただただ幸せになってもらいたいです。

椿
面倒見がよく頼れる常識人。でも、秋良のことを速攻で『あっきー』と呼んだりするというギャップがたまらないですw最初は由や秋良のことを不審がってても、なんだかんだで仲良くなっちゃうのが椿の良いところ。

秋良
第一印象は変人マスク眼鏡でしたが、不思議とプレイする度にあっきーの魅力にハマっていく…w
初めてできた友達のために頑張るところが好きです。椿に友達だろ?と言われて喜ぶあっきーは素直で可愛いw

黒狐
ムードメーカーかつマスコットキャラクターな黒狐には何度も癒されました。モフモフしたいよ!
心の底から由のことを大事に想ってる姿がとても切なくて…
どんな状況でも由の味方である彼には救われました。

嵯峨野
最初は謎多き敵キャラだと思ってましたが、個別√に入るとだんだんといろんな面を知れて、気付けば私のお気に入りキャラに。
椿家との交流が可愛くて和みました。灯奈ちゃんともっと戯れてくれ!

以上メインキャラのみでしたが、他にも素敵なサブキャラ達がたくさんいます。その中ではもみじと兎コンビがお気に入り。
かげっちゃんのイケメンっぷりと眞白ののんびりさがベストマッチしてて好きですw
兎コンビの馴れ初めとか見てみたい…
おまけのもみじの部屋では、本編では語られない各キャラへの想いが知れて面白かったですw



PSP版ソフトが来年の1月末に発売されるようです。
フルボイスはもちろんのこと新たな√&CGも追加されるようなので、これは買うしかないッ…!!

発売まで、副読本やコミックス版を読んでじっくりとあかあかに浸ってようと思います。